こんにちは!ちんつーです。
突然ですが、電子書籍デビューしました!
紆余曲折あり約1年かかってようやく完成しました。
この記事では、祖父への最高のプレゼントになったAmazon kindle(アマゾン キンドル)出版についての経験をご紹介します。おじいちゃんおばあちゃん、はたまた自叙伝を書きたいと思っている方はぜひお読みください。
きっかけは同居
祖母に先立たれたあと、1人暮らしをしていた祖父。息子夫婦と二世帯住宅に住んでいたのですが、ほとんど一人暮らしのようなものでした。94歳になり食事や掃除なども難しくなっており、私の実家で同居することになりました。
我が家が大阪から帰省すると祖父が実家にいるので、自然と話す機会も増えました。祖父の昔話を聞いていると、戦前戦後の話、営んでいた店での面白い話など、これは1冊の本にしたら面白いのではないか、と考えました。
祖父は福岡で長年商店を営んでおり、通ってくれた商業高校の学生たちの人気者でした。養子として育った幼少期や、満州に行き2年間捕虜として過ごした体験は、とても興味深かったです。
祖父に寄り添った1年間
思い立ったらすぐ行動。パソコンで文字起こししてみると、一晩で1万字にもなりました。しかしそこからが大変でした。
夫に見せると「なんか日記みたいだね」と言われ、エピソードをもっと膨らませ、登場人物の想いを感じ取る必要があることに気づきました。私も本を書くのは初めての経験。出版社で働く友人にもチェックしてもらい、アドバイスをもらいました。
エピソードを膨らませていくと、祖父がその時どんな気持ちだったのか、この人物は本当に意地悪いだけの人なのだろうかと深読みするようになり、物語が生まれました。その過程は、人生で一番深く祖父のことを考えた時間になりました。祖父の気持ちになって私も、悲しい気持ちになったり、喜んだりしたのです。こんなにも一人の人の人生を分析することはないでしょう。
夫にも協力してもらい、子どもたちが寝たあと夜な夜な原稿を書いていました。 結局、1晩で1万字書けた原稿は、1年かかり3万字の本に仕上がりました。
出版の方法について調べる
Amazon kindle出版については、たくさんの電子書籍が出されているのでそこで勉強しました。ほとんどWordだけで作成できるのでパソコン知識は基本で十分。
友人から、地図や写真を入れた方が良いとアドバイスしてもらったので、地図を作成し、祖父の昔の写真を探し出しました。地図をWordで作るとずれやすく手間がかかりましたが、調べながらなんとか完成しました。
【出版までにしたこと】
アップロードは驚くほど簡単でした。1時間足らずで出版完了。
家族の笑顔
電子書籍は出版しても製本されません。祖父には出版したよと口頭で伝えても実感してもらえないと思ったので、キンコーズで2冊製本の注文をしました。
祖父が読みやすいように文字大きめのA4サイズにしました。
夏休みの帰省とともに持ち帰ったのですが、祖父は入院して実家にはいませんでした。直接手渡して喜ぶ顔が見たかったので、少し残念でした。
祖父には病院への差し入れとともに本が手渡されました。両足が不自由ですが、頭はしっかりしていて、Zoomを使った病院Web面会ではとても満足そうな笑みを浮かべていました。そして私に拍手を送ってくれました。
私がInstagramで周知したときに、学生時代に祖父の店の常連だったという方からのコメントがあったことを告げると、涙を流して喜んでいました。そして、その方が開いているお店に行ってみたいねと前向きな言葉も出ました。
喜んでくれたのは祖父だけではありません。父も母も、父方の祖父母も、大したものだと喜んでくれました。原稿を書いている1年間は、途中で投げ出したい気持ちもあったのですが、こうして家族の笑顔が得られたことで報われた気がします。
まとめ
Amazon kindleが出版の障壁をなくし、本は今や誰にでも書けるようになりました。一般人でも出版で不労所得を得られるなどと、一大ブームになっていますよね。
儲かる・儲からないは別として、誰かへのプレゼントとして出版するなんて粋なこともできちゃうのです。
私は出版の過程で、祖父の人生に寄り添うことができたような気がします。こんな経験ができたのも本を書こうと決めたからです。私にとっても大切な経験になりました。 残り少ない祖父母との時間、最後に出版という形で寄り添ってみてはいかがでしょうか。必要なのは初心を貫く忍耐力のみですよ。
こうして出来上がった作品。ご興味があればお読みください♬
励みになります。
コメント
はじめまして、Kindle本読みました。辰巳屋のおやじさんは元気にされてますか?
おやじの笑顔の歴史には色んな事があったんだ、と、しみじみしました。
読み終わってから、あの青春時代が懐かしくなり、同級生に連絡しまくりました。
ありがとうございました。
おやじによろしくお伝えくださいませ
たかこ様
コメントいただきありがとうございました。また、拙本をお読みいただき誠にありがとうございました。
祖父の辰巳屋おやじですが、この3か月は市内で入院しておりました。足が弱り固形物を呑み込むのが難しいため、
今週から古賀市の施設に入所することになっています。でも頭はしっかりしているんですよ。
読者様からの声を頂戴するたびに、おやじに伝えていますが、そのたびに涙を流して喜んでいます。
大宰府でお店を開いている方からもコメントいただき伝えたところ、行ってみたいねぇと話しておりました。
たかこ様のコメントも、おやじに伝えさせていただきます。
このような形でご連絡いただき、本当にありがとうございました!同級生の方々にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。