こんにちは!トリリンガル育児中のちんつーです。
今回は、この1年で娘の視力が落ち、オルソケラトロジーに挑戦した体験談を共有したいと思います。
お子様の視力が落ちてきたら心配ですよね。私もそうでした。どうにか視力を良くしてあげたい、メガネはまだ早いんじゃないか?いろいろ考えました。同じように悩んでいるパパママにぜひ読んでいただきたいです。
経緯が長いので、オルソケラトロジーについてだけ知りたい方は、経緯を飛ばして読んでくださいね。
経緯
もうすぐ1年生という年長の3月。公園で遊んでいて、娘の視力が落ちていることに気づきました。少し遠くの看板の字が読めませんでした。
ちょうどその1か月前にはコロナに罹患し、引きこもりがちだったことも原因だったのかなと思いました。
慌てて眼科へ行ったところ、
見え方は日によって違うので、定期的に測定しないと本当に悪くなっているかわかりません。
とお医者さんから言われ、1か月ごとに通うことになりました。
入学し、4月の視力測定ではAでした。
引き続き視力が落ちているとは感じていたので、どうやったら視力が回復するのか、調べては体操したり、テレビ視聴時間を厳しく制限したりしました。
お医者さんには「外遊びをしてください」とアドバイスされました。屋外で活動することは近視抑制に効果があることが最新の研究でわかっています。
ママ友から「目薬を処方してもらっている」と聞いたので、我が家も病院で処方はしてもらったのですが、先生は「効かないと思いますよ」と一言。
「この時代に日本で生きている限り、悪くなるのは当たり前。目薬は気休めだから、1ケ月さして効果がなかったらやめましょう。」といったスタンスのお医者さんでした。こちらが処方してほしいと言わないと、目薬があることすら教えてもらえませんでした。
調べてみると、マイオピン点眼薬というものがあり、2年以上の点眼が勧められていることがわかりました。
先生からもらったお薬と違うやん!!!!マイオピンは保険適用外ですし、取り扱い医療機関が限られているようです。
最初は点眼すら嫌がっていた娘でしたが、パパから最初に厳しく言われたので、すんなりさすようになりました。朝昼晩2種類、そして寝る前1回。
そのほかに、なんとか近視を食い止めようと、アイネック体操や多焦点メガネで目をほぐしたりしたのですが…
2学期になり、視力測定でBになりました。
眼科での測定でも徐々に悪くなっていきました。
12月には両目0.4。
1年生なら黒板の字も大きいでしょうし、メガネをかけるかどうかは親次第
そう言われてずっと迷っていましたが、前から2番目でも黒板が見づらいことがあること、教室で使っているテレビモニターが小さく、おそらく全然見えないこと。
———もうメガネを作らなければいけない。
見えないままでは、勉強の意欲も落ちるかもしれない。
そしてメガネの処方箋をもらいました。
そんな折、ママ友から聞いて、オルソケラトロジーの存在を知りました。
子どもがラグビーをしているのでメガネがかけられないという理由で、オルソケラトロジーをしているとのことでした。
親の心配とは逆に、娘はメガネをかけることを喜んでいたのですが、「メガネをかけなくても夜コンタクトするだけで目が見えるようになるんだって」
と言ってみると、
やってみる!
と乗り気だったので、メガネを作る前にオルソケラトロジーができる眼科予約。
診察の結果、娘の目はオルソケラトロジーに対応できるとのことで、2度目の診察でコンタクトを装着してみました。
が…
入れた瞬間から、めちゃめちゃ痛がったんです。
おそらく今まで味わったことのない痛さだったのだと思います。
全然耐えられませんでした。
麻酔の目薬もさしたのですが、全然ダメ。
外すのも嫌がるため、泣きながら30分以上待合室で過ごしました。
涙は止まらず、最後は「もうメガネにする~」と言って、痛がりながら取り外しました。
眼科の方は、「10歳くらいになれば出来ることもあるので」と慰めてくださりました。オルソケラトロジーのレンズはハードコンタクトのような感じです。私もハードコンタクトユーザーなのでわかりますが、ソフトに比べて「装着している感」があります。慣れれば大丈夫だと思うのですが、小1の娘にとって、「慣れれば大丈夫」なんて感覚はわからないようでした。まずは最初の痛みに耐えられる忍耐力をつけることが必要。娘がやる気になれば、またチャレンジしてみたいと思います。
オルソケラトロジーとは?
寝ている間に専用コンタクトをすることで、角膜形状を矯正し、日中の視力を回復させる方法。コンタクトレンズで角膜に「型」を付けているだけなので、近視が完全に治るわけではありません。型がついている間は近視が矯正されて良く見えますが、型はすぐに元に戻るため、コンタクトは続けなければいけません。
角膜が柔らかい低年齢のうちのほうが、矯正効果が高いとされています。成長期の子どもは、眼球も成長しているので近視が進みやすいです。だから、低年齢からオルソケラトロジーを始めたほうが、近視の進行を抑制できるというわけです。
子どもはレーシックなどの手術はできませんから、メガネ以外の選択肢を考えた時に、オルソケラトロジーという方法があると覚えておくと良いと思います。
向いている人
- お子様の近視の進行を止めたい、遅らせたい方
- スポーツをしていてメガネがかけられない方
- 近視や乱視が比較的軽い方
デメリット
- 毎晩コンタクトをつける必要があるので、親の管理が必要
- 最初は視力の回復時間、回復程度が安定しない(個人差があるが、2週間から1ケ月ほどで落ち着く)たとえば夕方になると視力が落ちてくる、ということもあり得ます。
- 装着をやめてしまえば元の近視に戻ってしまう。
- 乱視はあまり矯正できない。
- 遠視は矯正できない。
オルソケラトロジーの始め方
- まずは検診に行く。保険診療なので、こども医療証を呈示すれば500円で受診できます。県外の場合でも約2,800円。
- トライアルレンズ装用検査 9,800円 自宅で2週間程度装用し様子をみます。
- 効果が出たか、レンズが合っていたか確かめた後、オルソケラトロジーをスタート。
手術ではないため、万が一レンズが合わないなどの理由で止めたい場合は、レンズ装用を中止すればよいだけなので、手軽に始められますね。
費用
レンズはレンタルするシステムなので、サブスクです。
最安、両眼6,800円/月 で始めることができます。
初期費用は42,000円かかりますが、3ケ月分の費用が含まれています。
また、オルソケラトロジーは保険適用外ではありますが、医療費控除の対象です。世帯で10万円を超えた費用は、確定申告をすれば所得から控除されます。始めるなら年初のほうがお得ですね。
また、病院にもよりますが、レンズはおよそ2年毎に交換します。私が利用した病院では、交換は無料(月額料金に含まれている)、定期健診も無料とのことでした。
レンズ破損や紛失の場合は別途、25,000円(片眼)かかります。親の管理、大事ですね!
実際に利用した最安の病院
こちらの病院を利用しました。待合室が広くて、病院というよりホテルのロビーのようでした。
子供にも親切で、我が家から通える大阪・京都周辺で調べた中では、オルソケラトロジーが一番安い病院でした。
東京、大阪、福岡に店舗があるため、転勤などがあっても安心というのが決め手でした。
将来また挑戦することがあれば、こちらの病院をまた利用したいと思っています。ただ、人気の病院なので予約が1か月待ちということも。
次回、私と主人のICL手術でもお世話になる予定です。
最後に
両親とも近視の我が家。
生活環境も左右してきますが、近視は遺伝が原因でもあります。
近くを続けて見ないようにすること、目を休めること、屋外活動を増やすことも大切です。
我が家ではテレビや端末を見る時間は週末でも1日2時間まで、20分で1回休むということは心がけていました。しかし、読書好きの娘は長時間本を読んでいることが多くありました。家や学校でも、コロナ禍で外に出る時間も減りました。
早期に近視になると、「スマホ見せすぎ」とか「ゲームばっかりやってた」みたいな声が聞こえてきます。しかし、遺伝等いろいろな可能性もあるから、親が育児をサボったみたいな言い方には賛同できません。親が自分を責める必要はありません。子どもの視力を保ってあげたいと思う気持ちは誰でも同じだと思います。親がしてあげられることは、これからも惜しみなくしてあげたいと、心から思っています!
ちなみに、ぼやけた状態でいるのは良くないから、メガネはきちんと作ってあげたほうが良いそうです。私普段、家にいるときメガネ無しでぼけぼけなんですけど…
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